2024/04/05
愛犬や愛猫が何かを誤って飲み込んだり食べたりしてしまい、急いで動物病院に駆け込んでくる飼い主様は珍しくありません。
誤飲や誤食は中毒、胃腸炎、腸閉塞などの深刻な健康上の問題を引き起こし、最悪の場合、命を脅かす可能性もあります。そのため、このような状況を未然に予防することが非常に重要です。
そこで今回は考えられる原因や対策、ご家庭での注意点についてご紹介します。
■目次
1.原因
2.症状
3.誤飲誤食した場合の対処法
4.予防法やご家庭での注意点
5.まとめ
原因
犬や猫は好奇心旺盛で、よくものを口にしてしまうことがあります。時に思いもよらないものを口にしてしまうこともあり、特に子犬や子猫は新しいものに対する好奇心が強く、何かを誤って飲み込んでしまうリスクが高まります。
誤飲誤食してしまう代表的なものとしては下記が挙げられます。
・おもちゃ
・鳥の骨
・竹串
・紐
・布類
・イヤホン
・電池
・石
・ペットシーツ
・チョコレート
・玉ねぎ
・レーズン
・観葉植物
・種
・人用の薬 など
症状
誤飲誤食したものの種類や量に応じて、中毒の場合には吐き気や下痢、食欲不振、活力の低下などの症状が見られることがあります。また、痙攣や震え、呼吸困難、意識障害などの深刻な症状が現れ、最悪の場合、命を落としてしまうケースもあります。
また、おもちゃや竹串、紐などの異物を飲み込むことで腸閉塞や消化管穿孔といった、生命に危険を及ぼす状態に陥り、緊急の手術が必要になることがあります。
誤飲誤食した場合の対処法
もし愛犬や愛猫が何かを誤飲誤食してしまった場合は、すぐに動物病院へ連れて行き、診察を受けることが重要です。診察の際には、「何を摂取したか」「どれくらいの量を摂取したか」「摂取してからどれくらいの時間が経過したか」などの情報を提供できると、診断と治療に役立ちます。
嘔吐や下痢などの症状がある場合には、迅速な診断や治療を行うためにもそれらを持って行くようにしましょう。
また、誤飲誤食後、動物病院で受診する前にごはんを食べさせてくるケースがありますが、その後の診察や検査に影響が出ることがあります。そのため、何も食べさせず空腹の状態で来院するようにしましょう。
予防法やご家庭での注意点
犬や猫が手の届く範囲に危険な食品やものを置かないようにすることが、誤飲誤食を未然に防ぐ上で非常に重要です。<収納をしっかり行う>
犬や猫の手が届かない場所にものをしっかりと収納しましょう。特に猫は高い場所にジャンプできるため、しっかりとフタが閉じるキャビネットなどを使用することが重要です。
<安全なおもちゃを選ぶ>
犬や猫用のおもちゃは、口に全部を入れることができないサイズのものを選びましょう。また、噛んで壊れやすいものや、取り外し可能なパーツがあるおもちゃは、誤って飲み込むリスクがあるため、選ぶ際には注意が必要です。
<愛犬や愛猫の遊び場所を制限する>
家の中で犬や猫が遊べる範囲を限定し、そのエリア内には誤飲・誤食の原因になるものを置かないようにすることも一つの方法です。
まとめ
犬や猫が何かを誤って飲み込んだ場合、摂取したものの形、質、量によって、その後の対応が変わります。誤飲した直後であれば、開腹手術を避けられる可能性があります。そのため、何かを誤って飲み込んだと気付いたら、すぐに動物病院を受診することが重要です。
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