医療の品質
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ドクターオザワ品質宣言
医療行為を支える全方位へ思いを馳せる
医療行為を支えるのは、獣医師の技術だけではありません。医療そのものはもとより、挙げればきりがありませんが、環境や、教育、果ては「人として」といった要素すべて支えられるのです。その全方位に思いを馳せる姿勢と、積み重ねていく努力が必要だと考えています。そしてそれに終わりはないのです。なぜならば、訪れる皆様や動物たちに「安心」していただくためには、私たち自身が「不安」を抱えていてはスタート地点にもたどり着けないのです。だからこそ、恒常的な問題提起と仮説検証、そして実践が唯一私たちを支えてくれるのです。そして初めて皆様や動物たちに向き合えるのです。
一流であれ
一流や二流、三流などは周りの方々が感じることですが、少なくとも私たち自身が一流を目指していなければ、周りの方々から一流と言ってもらえることはありません。動物医療を使命とする存在として一流であり、動物医療従事者である前に、人として一流であることを所属する全員で目指しています。当院に訪れていただく皆様に、そして所属するスタッフに誇りを持っていただきたいと願っています。
動物医療のスタンダードを作りたい
人医療に比べれば、動物医療の世界はまだまだ充実の余地があります。動物たちはもとより、人と動物の関係を含めて、動物医療において取り入れたいこと、ルール化したいこと、正したいことに積極的に取り組んでいくことをここに誓います。
医療の品質
医療の品質は「技術」のみならず、「人間力」「環境」の三位一体によって構成されると考えています。当院では「医療」の品質向上のため、この3つを同時に追求しています。
技術の追求
医療における技術の追求については、院長から先輩そして後輩への技術継承はもちろん、外部へのセミナーや講習、学会などに所属スタッフを積極的に参加させ、現場との照らし合わせや情報共有に努めています。
人間力の追求
動物医療に従事する者として以前に、一人の人間である以上、人としての力を磨くことで蔑ろにして何も実現することはできません。自らの立ち位置の確認、現実との差異の確認、目標の設定と達成度の確認、道徳や倫理について、学ぶ機会を積極的に設けています。動物医療に携わる誇り、当院に所属する誇りを持てなければ、訪れる皆様や動物たちに安心を与えるという医療行為以前の事柄も満たすことはできません。所属するスタッフはもとより、これから当院の門を叩こうとしている人々を立派な人間として育む義務が当院にはあります。
環境の追求
ここで言う「環境」とは、設備、経営にあたります。医療機器をはじめとして、医療行為に必要なものはできる限り最高かつ最良のものを導入できるように努めています。医療行為をストレス無く行える環境を作ることが、訪れる皆様や動物たちに対しての最低限の努めであると考えています。また不足無く調達、配備を実現するには盤石の経営体制が無ければなりません。いつまでも、皆様の近くにある最も頼りになる動物病院として存続していくためには、石の橋を叩いて渡る堅実な経営姿勢と実践が何より肝要であると考えています。
人としての資質
いくら動物医療に対する技術力があっても、人としての素地が著しく欠けているのにいくら「応対方法」を教育しても、全く意味はありません。動物医療に携わる者である前に一人の人間であり、人間力・人としての資質を当院では提唱しています。提唱の意味は、所属スタッフの内面的成長を願うことはもとより、これから当院の門を叩く人々に対して、人としての資質を説く意味を理解できる人に、是非門を叩いて欲しいからです。
目標の設定と、成果・成熟に応じた人事
当院では所属スタッフ全員に目標を持たせています。その内容はスタッフによって様々ですが、目標とは道標であり、いまの自分を見つめるバロメータでもあります。このサイクルを繰り返してこそ、人を引きこむ力を持ち、かつ、安心を与える資質が備わるのだと考えています。そして、成果・成熟に則った人事を心がけており、資質を満たしていれば年齢にかかわらず経験が浅くとも手厚いサポートを前提に重責のポジションに抜擢することもあります。より一層の成熟・成長を願ってのためでもありますが、高いハードルを課すことで、高い動機を維持してもらうためでもあります。この動機は「安心を与える存在」の要素のひとつとして重要であると考えています。
動物医療を志す人々を積極的にサポート
一般的なインターン制度はもとより、高い資質を持つ人には積極的に様々な機会を与えることを試みています。当院全体が高い志を共有し、当院内での文化・風土を形成して、それに触発されて門を叩く人達の数を増やすこと、そして、有能な人材を獲得することが、結果として訪れる皆様や動物たちに安心と信頼をもたらすのだと考えています。
応対の品質
ひとつの世界に深く根ざして従事する人間は、往々にして偏りが生まれやすいことは逃れられない事実です。ただし、「バランス」というものに対しての理解、その意義について深い理解があれば問題はありません。後は、「バランス」を保てる手助けが肝要であると考えています。従って当院では応対に関する品質を以下の事項にて向上させる取り組みを行っています。
恒常的なミーティングによる示唆啓蒙
有責者のサイレント・チェックによって、後日ミーティングにて教育・示唆啓蒙を恒常的に行っています。この時に重要なのは、どのような「応対」を行えばよいのか、その方法のみならず、相手が「どんな気持ちになるのか、何を伝えたいのか」について重点的に解説します。「人としての痛み」を理解しやすい人間こそが、動物医療に従事する者としての能力を底上げすると考えています。
マニュアルの配備
誰でも対外的な電話の受け答えは最初から経験が無いように、社会人として、動物医療従事者として、まとめられる項目はまとめてマニュアル化し、配備しています。また、このマニュアルは獣医師ではなく、他業界の経験もありながら、動物医療の世界を知る人間が編集しています。
品質向上の取り組み
私たちは周りの取り組みに左右されずに、「動物医療に携わる者として」「人として」何を成すべきかを基準として、さらにより良い動物医療を追求し、貪欲でありたいと願っています。ここでは品質向上のための取り組みの一端をご紹介いたします。
医療消耗品の使用・廃棄について
最近、医療施設における点滴の作り置きや採血器具の再利用などについての報道を受け、動物病院ではどうなのかというお問い合わせを複数の飼い様からいただきました。そこで、webにおいても当院の診療指針をお知らせいたします
当院では、同じ医療器具を繰り返し使用することで、様々な感染から動物たちや医療スタッフの身を守るため、以下の医療消耗品についてはディスポーザブル(使い捨て)にしています。
- 注射筒:1回使用後、すべて廃棄
- 注射針:1回使用後、すべて廃棄
- 留置針:1回使用後、すべて廃棄
- 翼状針:1回使用後、すべて廃棄
- 輸液用チューブ:1回使用後、すべて廃棄
- その他連結器材:1回使用後、すべて廃棄
- 輸液剤:必要な都度、処方・調剤し、1回使用後、残液はすべて廃棄
医療廃棄物については、株式会社まごころ清掃社(八王子市 許可番号 13−51−004601号)にその処理を委託し、安全に廃棄処理されています。
今後も、医薬品並びに医療消耗品の適正な管理・使用・処理に充分留意し、皆様が安心してご利用いただける動物医療をご提供できるよう、職員一同努めて参ります。
災害時を想定した備蓄開始について
天災などによる災害時において、医療行為の継続および実行を実現するために、備蓄を開始しています。また医療行為を支えるスタッフの身を守るための備品整備も同時に開始しています。